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時事自考

時事ネタを中心に個人的な考察を上げていきます。

集団的自衛権によって、自衛隊がシリアに派遣されることが現実味を帯びてきました。

昨年の後半から

ロシアがシリアのISを掃討のために空爆などを実施していますが、その成果は数か月で着実に上がっているようです。実際には2015年9月から数か月にわたって作戦が展開されていたようですが、日本では報道されていないようです。

正式な報道としては、ISがほぼ壊滅状態にある現時点ですら、その事実を伏せており、ISを壊滅させるために連携を仰ごうと必死であります。

もっとも、現状シリアにおけるISは9割方掃討されているのは事実であり、今更シリアに派兵するのは、一部で囁かれている派兵の目的がISの掃討ではなく、シリア政権崩壊が目的であるというのも、おそらく正しい理解だと考えます。

とはいえ、今の現状では、下手をするとISが掃討された地域にIS掃討軍を展開するという滑稽極まりない事実が明るみに出る可能性もあるため、アメリカが先陣を切る可能性は低いと思われます。しかしながら、トルコとサウジが派兵に積極的であることから、その派兵を起点としてISが勢力を戻す可能性があります。

もっとも、ロシアやシリアはトルコやサウジの派兵について、正式にお断りを入れている状態ですが、この2国はシリアを占領したい気が満々のため、強行に出る可能性が高いとみています。

もし、派兵が行われ、仮にISが勢力を一時的にでも取り戻すのであれば、日本も他人事では言っていられなくなります。

呪われた集団的自衛権

もはや、派兵している時点で自衛と言えるのか甚だ疑問ではありますが、ISが勢力を取り戻した場合、それを理由にアメリカも派兵を始めるでしょう。当然ながら、派兵をして戦闘になれば攻撃を受ける可能性など考えるまでも無いことです。

そうなれば、ほぼ確実に集団的自衛権を盾に、日本にシリア派兵を要求してくる可能性があります。もちろん、それは表向きはシリアのISを掃討するためとなっていますが、実質はシリア政府を潰すことが目的なのは、現状において派兵する選択肢が消えていないことを考えると、言うまでもなく明らかです。

ただ、この部分だけで言えば、世論の反発も大きくなってくるでしょう。ということで、おそらくは日本でイラクの時と同じ作戦が実施される可能性が非常に高いです。具体的には、シリア政府を悪の枢軸として喧伝するわけです。それによって、シリアの国民が圧政に苦しんでいる、とか、シリア政府は資源で私腹を肥やしている、と言ったニュースが当然のように流れるでしょう。

そうなると、人権評論家や経済評論家がしゃしゃり出てきて、国民の人権や民主主義についてのありがたい高説を述べてくれたり、日本がシリアに派兵しないことによって、日本がシリアの資源を得ることができなくなるなどのデメリットを騙られたりするでしょう。

そうやって、世論をイラクの時と同様にシリア派兵に傾けようとするのは目に見えています。

抵抗する術はないのか

もちろん、この流れに派兵してしまえば、日本も本格的に侵略国家として世界的には位置づけられてしまう可能性が高くあります。とはいえ、派兵しなければ、おそらくテロの標的となる可能性が高いと考えます。実際にテロの被害に会うことで、世論を対ISに持っていくのは別に不思議でもありませんし。

もっとも、今の安倍政権であれば、そこに至る前に強行採決によって派兵をしてしまう可能性の方が高いわけですが。

本当の最良が選択可能なのだとすれば、おそらくはシリアの派兵自体を自衛ではないという方向に持っていくことです。が、実際には、海外における自国民の被害に対しても自衛権の適用があるため、実際には難しいところでしょう。

そのため、日本国民としては、ロシアが完全にISなどのテロ組織を封殺してくれることを祈ることしかできないのかもしれません。