セルフハンディキャップって?
私も先ほど初めて聞いた言葉だったりしますが、内容を知ったら「ありがち」だなーと思いました。
セルフ・ハンディキャッピングに陥らないためには|mickipedia
簡単に言えば、失敗の予防線を張るために、あえて不利な状況を作る、ということです。
自分のことを振り返っても、うまくいかない可能性を恐れるあまりに、うまくいかない状況を作りだしていたなという経験をしたことは1回や2回ではありません。
なぜ、あえて不利な状況にするのか
本来であれば目的を達成したいというのが第一義にあるはずなので、自分から不利な状況を作るというのは、正しくないと思いますが、自分の過去の事例に当てはめて、どういう心理状態で「あえて不利」にするのかを考えてみたいと思います。
失敗することが多大な損失につながる
一番パターンとして多いと思うのが、失敗することで、非難の対象にされると考える場合です。
もっとも、失敗したことの反省点を挙げて次に生かすというのであれば、このパターンに陥ることはあまりないのですが、失敗することで、次に生かすことのできない非難だったり、自分のすべてを否定されるような状況の場合は、このパターンに陥る可能性が高いです。
これは、成功した時のリワードよりも失敗した時のリスクが高いと考えた場合に起こりがちです。
成功した時のメリットがあまりない
前の項目とは逆の内容になりますが、先ほどの「成功した時のリワードよりも失敗した時のリスクが高い」というのは、あくまで相対的なものとなります。
ですので、たとえ失敗した時のリスクが低い場合でも、成功した時に受け取れるリワードが少ないと考えている場合にも、無意識的にそういう行動を取ってしまっていると考えます。
例えば、あまり良くない例えではありますが、テストでいい成績を取ったら1000円あげるという場合と、10円あげる場合では、当然1000円あげるという場合のほうが勉強する、というだけでなく、10円の場合には、むしろ勉強しないと思います。
この例えは、わかりやすく報酬の金額という評価値にしていますが、プライスレスな価値を望む場合、例えば「一緒に遊園地に連れて行ってほしい」などがある場合もあるため、そもそも報酬として提示するものが、ニーズに沿っているかを考える必要はあるかと思います。
成功率が高すぎる、もしくは低すぎることが予想される
前の2つとは異なるベクトルになりますが、元記事で書かれている「自信」というものを客観的に評価すると、これのことになるかなと思います。
高すぎる場合というのは、成功してほぼ当たり前なことです。
この場合は、万一失敗した場合のことを考えて、予防線を張ります。
逆に低すぎる場合は何回も失敗する可能性が予想されるので、自分の「自信」を守るために無意識に予防線を張ります。
形式としては、リスクとリワードのバランスという意味では前の2つと同じではありますが、こちらは失敗した時に負うリスクにも、成功した時のリワードにも言及していないというところに違いがあります。
モチベーションコントロールよりタスクコントロールを
よく、部下のモチベーションをという話をよく聞きますが、モチベーションの低下というのは、実はこのセルフハンディキャップのことを指しているんじゃないかなと思います。
セルフハンディキャップの結果、うまくいかない状況を作り出してしまうことが、モチベーションの低下として表れているんじゃないかなと。
このことを考えると、モチベーションを高く保つというのは、セルフハンディキャップを作る必要のない状況にタスクを持っていくことではないかなと思います。
なので、モチベーションをコントロールするのでなく、タスクをコントロールするのが正しいやり方なんじゃないかと思います。