エンブレムはいわゆるパクリではないと思っていますが
五輪エンブレムの問題で絶賛炎上中ではありますが、今回の件でネット私刑とか言われたりしています。
これはネットの負の側面ではありますが、このレベルになると正の側面も無視できないのではないかと思います。
ちなみに、元となったのは、この記事になります。
たしかにネット上での「私刑」分りやすく言えば嫌がらせになりますが、あまり好ましいものとはいえません。
ただ、今回の炎上の過程から考えると、これは嫌がらせ程度に収まっているのが不幸中の幸いなのでは、とも考えられます。
今も昔も公共案件は税金の無駄遣いに考えられると炎上します
まず、今回のおさらいとして炎上した理由を挙げると
- 五輪エンブレムの費用に税金が使われているため、国民としては当事者意識が高く、自分のお金を無駄遣いされたという意識がある。
- 他の案件で、無断盗用されたものが実際に存在した。
- エンブレム公募から決定までの流れが不透明で、審査側の関係者からみて、身びいきがあったと考えやすい。
- 元のデザインが現在のデザインと大きく異なることから、最初から人ありきで決まっていたと考えやすい。
- カンプなどで使用するデザインを流用するだけでなく、意図的に権利表示を外すなどしている。
といったところかなと思います。
もっとも、言いがかり的な部分をあげれば、もっといろいろと意見は出ておりますが。
ある程度、客観的に見た事実に即した部分で考えるなら、この辺りが当てはまるかと思います。
昭和の時代は一定の暴力が許される(許されないですが)時代でした
さて、こうして炎上したわけですが、なぜネット私刑のような状態であっても、まだ良いと言うのかといえば、ネット上の嫌がらせ程度で済んでいるからといえます。
これが、昭和の時代であればどうなっていたかというと、少なくとも、家の窓から石を投げ込まれるなんてことは普通にあるでしょう。
下手すれば、個人宅や事務所にデモ隊よろしく大勢の人間が押しかけるかもしれません。
特に、今回の案件は税金が使われている、いわば公共案件なわけですから、かなり暴力的な嫌がらせが起きても不思議ではないかと思います。
特に昭和の時代はネットというものもないですから、意思表示は大抵の場合においてリアルに行われます。
結果、それが暴動に近い形になって現れたとしても不思議ではないでしょう。
それに加えて、ネットが発達していない時代であれば、五輪など国威発揚にうってつけのイベントなわけで、それが傷つくとなったら、相当なものになると思います。
今回の件はネット上での批判を悪者にしたいだけなんじゃないかと
たしかに、ネットによって拡散したという事実はあるかとは思いますが、この類の内容であれば、噂レベルでも、かなり広まる可能性が高いですね。
特に週刊誌のネタとしては、最適なものですから、あちこちですっぱ抜かれていたんじゃないかなと。
と考えると、ネットの普及によって、些細なことでも炎上するようにはなりましたが、ここまで酷い案件であれば、この時点で炎上やネット上での嫌がらせで済んでいるのはネットのおかげなんじゃないかなと。