時事自考

時事ネタを中心に個人的な考察を上げていきます。

派遣社員問題を考える。

今の派遣社員のルールはよくない

と思っています。ちなみに書いている人は派遣の経験はありません。ですが、出向という形で派遣されたことがあり、その時の体験はある種派遣に近い物があると感じていて、派遣=悪という認識を持っています。

こちらの記事でホリエモンこと堀江貴文さんも派遣について語っていますが、私も似たようなことを考えております。

という記事を書いてみようと思ったのは、こちらの記事を見たからです。

非正規社員が頑張っているというのは多分にあると思います。とはいえ、非正規社員は個人にノウハウが蓄積されていっても、それを企業としてのノウハウに還元されることはほとんどないと考えています。

一部には非正規であっても、意識高い、ノウハウを還元しようとする人もいますが、非正規社員側にメリットがないことを考えると、それを期待するのは企業としては虫が良すぎるんじゃないかと考えます。

メディアなんかだと、この比較として海外からの労働者を引き合いに出すわけです。確かに海外からの労働者の方は日本人ほど融通はきかないことが多いですし、かなり真面目に働いてくれます。しかし、現在の日本が技術的に遅れをとりつつあるのも、これが原因と考えられます。海外から来た労働者のうち、一部は将来的に本国に帰るわけですが、そこで得た日本のノウハウを当然使うわけで、それに海外の人の感じた改良点が加わるわけですから、日本がこの十数年で諸外国に追いつかれ追い越されたのも無理のないことではあります。

日本人の悪い癖も一因

日本はサービスに対する対価の考え方が著しく低いというのは割と有名ではありますが、サービスに限らず、ノウハウや技術のような目に見えないものを軽視する傾向が強く、だからこそ外国人労働者を安易に使えば良いというのだと考えています。

そして、日本の技術という過去の栄光という非論理的な幻想にしがみついた人間が多いというのもあると考えています。

今の日本が技術的に遅れつつあるのも、新しい技術は個々人や海外に蓄積されているだけの話です。結局、人を安いからと場当たり的に使い続けた結果として、中国に追い抜かれ、インドに追い抜かれた状況があるというのは至極当たり前のことであります。

まだハリボテの技術立国にこだわりますか?

特に技術者として生きていくのであれば、もう日本での就職にはこだわらない方が幸せになれると思います。もちろん、一部には良い会社もありますが、日本で派遣社員として燻るくらいなら、海外、特にロシア、中国、インド、ASEAN諸国あたりに目を向けた方が良いと思います。

今の日本で技術を磨いていったところで、上にいる人間の大半が技術についてわかっていないため、仮に正社員になったとしても、安く使いつぶされるのがオチだと考えます。何度も言いますが、もちろん、そんな会社だけということはありません。しかし、技術的な成長を望んだり、技術者として成功することを目指すのであれば、日本で腐るのは非常にもったいないと考えます。