ここ最近、終戦記念日が近いのと、最近成立した安保法改正が衆院通過したことを受けてか、日本が戦争に突入するのではという憶測と、戦争反対の機運が上がっているわけです。
しかし、おそらくはアメリカが戦争に突入する方向で進めば日本もそれに追従せざるを得なくなると考えられます。
この流れは、もう規定路線になっているようなので、止められないんじゃないかとは思っていますけれども・・・。
ただ、ここでよく聞かれるのが、日本は第二次世界大戦のことを教訓にして、「戦争をしない」国になったのではないかという話です。
確かに、日本は先の第二次世界大戦でかなり悲惨な負け方をしたわけです。
ですから、これに懲りて戦争に関しては反対の姿勢を貫くだろう、というのが、この発言をする人の思考なんじゃないかと思います。
しかしながら、私的な考え方からすると、これは根本の考え方が間違っていると主張します。
確かに、日本は先の戦争を最も悲惨な戦争とし、世界で最も悲惨な負け方をしました。
それに関しては、広島、長崎に原爆を落とされただけではなく、数多の玉砕戦や、特攻隊など、どう考えても発狂しているとしか思えない方向に流れていったわけです。
時が過ぎ、忘れ去られかけているとはいえ、この事実は先の戦争を教訓にするには十分なものと言えます。
では、そんな悲惨な経験をしていながら、なぜ日本はアメリカに追従して戦争に向かっていこうとするのか、というと、日本が先の大戦で得た教訓というのは、
先の大戦のような悲惨な戦争を二度と起こしてはいけない
ではなく、
先の大戦の原因となったアメリカに反抗してはいけない
なわけです。
太平洋戦争の元となった原因は、欧米との対立と言われていますが、実のところ、欧州はほとんどナチスドイツにかかりっきりの状況で、そこまで積極的にアジア方面に関わっていたわけではありません。
となると、消去法で日本はアメリカと対立をしてしまい、アメリカが抱き込んだ諸外国もろともに世界中から村八分状態になってしまったわけです。
こうなってしまえば、日本はジリ貧なわけです。この状況が一般国民に知れ渡ってしまうとどうなるか・・・。
今の日本を見てもわかるように、2つの結果を招いたはずです。といっても、あくまで私の推測ですけれども。
一つは内向きな内容で、今の政府の外交に問題があったとして糾弾し、人を替える。
これは当時の政府の実権を握っていた陸軍としては、ライバルであった海軍に対してのプライドもあり、何としても防ぎたかったという現実。
もう一つは外向きな内容で、アメリカが日本の領地に侵略してきているという、今でいう中国みたいな反応をして、実際に、大量の民衆が軍幹部の元に押しかけて暴動をしたという話もあるくらいです。
現代は、そこまで激しくはないものの、対中国の態度を見ていると、それに近い状態になる可能性もあるんじゃないかとは思います。
こうして、日本は9割9分勝てないと知りつつも、アメリカとの戦争をしなければいけない状態となってしまいました。
その結末は・・・知らない人はいないでしょう。
この経緯から、どういう理屈になるかというと、
アメリカと対立してしまった→村八分にあった→どうしようもなくなった。
となります。
ここで、先の戦争を教訓として捉えるとどうなるかというと、
アメリカと対立しない→村八分にならない→やっていける。
となります。
ただ、今はアメリカ一強の時代ではなくなってきているので、そろそろ先の戦争の教訓から脱却して脱欧入亜してもいいんじゃないでしょうか。