時事自考

時事ネタを中心に個人的な考察を上げていきます。

無能な営業の戯言なのか?

そういう自分は技術系の人間であるが

今日のブログ記事でこんなのを見かけました。

内容自体は大したことのないものだと断ずることができます。とはいえ、それなりに読まれているのではあるのだろうけども。

技術者が社内wikiを書いていたり、資料をまとめているのを、どこぞの営業が空いた時間に喫茶店で休憩しているのと同じレベルと考えているのだとすると、それは甘いと言わざるをえません。

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この記事のコメントにもあるけれども、技術系の人間であれば、タスクに関しては必ずプライオリティをつけるものです。

例えば障害対応や緊急のバグ対応などに関してはプライオリティは最も高くなります。これは他の開発の進捗に多少の影響が出たとしても、すぐに対応します。また、顧客に提出する資料やプログラムの開発などは、原則としてプライオリティが高く設定されているものです。そう言った中で低めのプライオリティが設定されているものが、ノウハウの蓄積と整理だったりします。

営業みたいに動物的直感で何とかなるようなものと異なり、技術は基本的にノウハウの蓄積と集約、そして共有と継承が非常に重要な要素となるので、それをおざなりにしてしまえば、短期的には利益を上げられたとしても、長期的には同じことを繰り返すことになり、効率を上げることができなくなってしまいます。

つまり、技術系の人間にとって、(差し迫った)仕事が無い時にノウハウをまとめるのは、後のための投資であるし、突然、緊急事態が発生することもあることを考えると、休憩を取るのも体力の温存という意味では非常に重要だったりします。緊急事態の時に力尽きたという事態を極力減らすのも、技術者の務めであると言えます。

仕事を取ってこれる技術者なら

「技術者の方が仕事が取れる」という戯言をよく聞きます。まあ、聞くのはダメ営業の人に多いんですけれどもね。もちろん、技術者であっても、仕事を取ってくることはできますし、経験を積んでいればノウハウも付いてきますから、ここで言っているように、仕事を取ってくることは可能です。

しかしながら、実際に仕事が取ってくる技術者だったら、会社に所属し続けることは非常に稀ですね。自分で仕事を取ってきて、自分で完了させられるわけですから、ダメな営業に間に入られてかき回されたり、間を抜かれたりするのは嫌ですからね。

技術に仕事を取ってこさせるという考え方をするダメ営業の典型的な行動としては、そうやって技術の人が取ってきた仕事に対して「仲介役」として無理矢理間に入ろうとすることがあるということです。

そういう人に限って、間に入って中抜きしようとする割に何もしない。リスクを取るのかといえば、何かあれば技術の人に責任転嫁、技術の範囲は技術の人の責任で、自分の責任範囲には技術の人を関わらせて責任を分担しようとする浅ましい人たちだったりします。

そもそも、営業であれば顧客のニーズや業務内容、適切な提案などは本来なら、できて当たり前です。むしろ、業務内容に関する理解については、技術者よりも顧客自身よりも理解しているのが当然と言えます。

なぜなら、営業というのは自分の会社や商品を売り込むわけで、提案をするわけですから、それを「わからないから提案ができない」というのは、技術者でいえば、「この技術がわからないから作れない」と言っているのと同じです。

技術者であれば空いた時間でも勉強する

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技術者にとって、知識は武器でもありますから、技術に限らず様々な情報を収集します。もちろん、トレンド的なものや、エンターテイメント的なものも含めてです。こう言った知識であっても、顧客の隠れたニーズを引き出す可能性がありますので、無駄になるとは限りません。

そこに及ぶ必要はありませんが、営業の人もダメ営業と言われたくなかったら、少しは勉強をするようにすべきではないでしょうか?