言うても、自分はコミュ障ですから。
こちらの記事に書いてあることは、何となく納得がいくんですが、それでも何となく違う感じがしたりとか。
ここでは可能性として3つほど候補が挙がっているわけですが、
多分、黙り込む系のひとにも色々な理由があるとは思うのですよね。今までに立てた仮説としては
喉が弱くてあんまりたくさん喋ることができず、一定量を超えると黙ってしまう
他人からの問いを理解するのに時間がかかり、考え込んでしまう
内心を言葉にするのが苦手で、応答を考えるのに時間がかかってしまう
あたりかな?と思っていたのですが、とにかく黙り込むひとは何にも反応がないので、これらの仮説がどの程度当たっているかの検証もできずにいました。
「だんまり」の取扱説明書が欲しい - エルの楽園
自分の例で言えば、3つとも当てはまります。それだけでなく
「何で○○できないの?」という質問が「「○○が絶対正しいのに、何故あなたはできないのか」という頭ごなしで上から目線全開の不快な質問」に聞こえる、というお話。ふむふむ。
「だんまり」の取扱説明書が欲しい - エルの楽園
とか、
「意見を否定されたくない」という気持が黙る、という行動に出る。
「だんまり」の取扱説明書が欲しい - エルの楽園
この辺もあることはあります。ただ、常に同じことが原因にあるわけではなく、場合によって原因が異なることが多いです。それを常に同じことだと決めつける行為も火に油を注ぐような状況になるのかなと思います。
例えば、相手の言っていることがよくわからなかった場合であれば、内容だけでなく、意図が理解できない場合もあります。ですから、話している相手は平易な内容だから理解できていると考えていると間違いです。
TRPGのセッションをやっていると実感するのですが、自分が蒔いた情報をほとんどの相手は驚くほどスルーしてしまうという感覚があります。むしろ、気持ち多すぎるくらいの説明を入れるくらいがちょうど良いことが多いですね。と言っても、多すぎるとこちらの記事のように逆効果なので、加減が難しいですね。
作者「バカな読者のために、説明いっぱい入れよう」 - SS速報VIP VIPService
ここまで酷くないとしても、自分でわかっていることを相手が完全に汲み取ってくれるのは、勘が鋭いとか感受性が高いとか、わりと特別な人な気がします。
また、言葉にするのに時間がかかるのも同様ですが、考えていることはあっても、どう伝えれば相手に正しく伝わるかを考えてしまう場合もあります。その結果としてタイミングを逃してしまい、もういいや、ってことになります。
このパターンが出やすい人は、会話だと沈黙が多いけど、メールやチャットだと饒舌になる場合が多いかもしれません。
次に相手が絶対に正しいと思っている場合、もしくは、そう思っていると感じた場合は、相手の意見が正しくても、正しくなくても、ダンマリになります。これは反抗するという意味合いもあるとは思いますが、どっちかというと、「言っても無駄」という諦念に近いものかもしれません。
別の記事でアメリカのディスカッションは楽しいという話もありましたが、基本的にそういう相手に対しては、仮に自分が99%正しいと思っていても、それを言わないことも多いです。もし言うタイミングがあるとすれば、自分の正しいと考えていたことが結果が出て100%になった時ですね。相手からすれば「先に言え」ってことなんでしょうけど、こういう人を相手にする時は会話自体が勝敗を決め、自分の正当性を立証するゲームになっていることから、99%でなく、相手の意見が完全に間違って自分の意見が正しかったという結果が出た、すなわち100%になった時点で言うことが多くなります。
ちなみに、こういうパターンになる場合、裏ではこっそりと対策を立てている場合がありますので、結果が出てから「いや、自分は・・・」みたいなこともあります。
あとは、意見を否定されたくない場合も先と似たような経緯になります。それ以外に、そう言った経験が多い場合は、同じような対応をしてしまう「癖」になっていたりもするので、話している人に100%原因があるわけではありません。
どうすればいいのか?
この状況に陥った場合の対応としては、自分を例に考えると、
- 話の内容をわかっているかどうか
- 話の意図をわかっているかどうか
- 自分なりの意見があるかどうか
- どう答えようか悩んでいるかどうか
- 考え中かどうか
- 話の振り方や疑問の投げ方が一方的でないか
と言った部分を意識すると良いかと思います。最後の一つ以外はクローズドクエスチョンなので、答えやすいかなと思います。
ただし、聞くポイントとしては、相手に焦点を合わせて聞くと答えにくい感じが出るかなと思うので、「話が難しかったかどうか?」「話の経緯がわかりにくかったかどうか?」と言った、話そのものを主語にすると答えやすいです。なぜかというと、話す側も受ける側も、どちらも否定されないからだと思います。
話の内容については、この方法で回避できますが、意見を求める場合は、対象が相手にせざるを得ませんので、この方法は使えません。
ですので、3番目以降の確認をする時のポイントは例を出すことかなと思います。例の出し方は、しかしで繋がるような2つの例を出せれば理想です。つまり、あえて自分の意見を自分で否定した上で、どう思ってる?というのを聞くと、どちらの意見でも出しやすいと感じます。
例を出すことのメリットは、これ以外にもあって、どのように言葉にすればいいかの指針をあたえられることと、話し手の方も考えていることを表現できるということがあります。「なぜ?」という質問がダメと言われるのは、話し手の疑問の答えを考える義務を聞き手側のみに押し付けていることも関係しているのかなと思います。
TRPGのキーパーをやっていると
やっぱり、同じようなことが起きるのは珍しくないかなと思います。そう言った時に、さりげなく、上記のような、自己否定意見を出すこともあります。ただ、この問題は相手が話を理解していて意見を持っている場合にのみ有効です。
ですので、順番としては常に、話を理解してもらう→理解していなければ、情報を与える。→意見をまとめてもらうために例を出す、という流れにすると良いのかなと思います。