やっぱり日本は特別なんでしょうか
日本は、やっぱり大なり小なり言霊のようなものを信じる傾向があって、ネガティブなことを言っているとネガティブになる。と言われます。
そこから転じて、ネガティブな思考についても、実現するという意味では同等に捉えられることが多いのかなという印象です。
このいわゆるポジティブ思考がいいのかどうかという点では、私個人としては否定的に思っていました。
そんな中で、こんな記事を見つけました。
簡単にいうと、ポジティブ思考というのが、いい結果のみをもたらすわけではないという理論です。
もちろん、いい結果をもたらす場合もそれなりにはあるでしょうけれども、その部分だけを取って賛美するのはどうなのかなと。
人によって違うのでは?
これを考察する前に、まずは自分の特徴から考えてみます。
まず、自分は一般的、第三者的に言って、極めてネガティブ思考です。
主な特徴としては、悪い部分に思考が集中する、悪い結果ばかりを考える、どうせできないと卑屈になる、結果が出ないとすぐに飽きる、といったのが主な例でしょう。
そういった、ネガティブな自分だからこそ、この記事にあるネガティブを前提とした結果作りというのは共感できる部分がありました。
ネガティブ思考人間はゆるくポジティブに
自分が、今こうして、ブログを書いているのも、多少ポジティブな思考はあったにせよ、基本はネガティブ思考ベースで書いていたりします。
具体的に言うと「記事100個は無理そうだけど、それを目標にしてみるかあ」とか「とりあえず最初は内容とかどうでもいいから数があればいいや」とかいうノリだったりします。
自分が陸上部で続いたのも、そういった考え方があるからかなと思います。
陸上って、ライバルみたいなのはいますけど、本当に勝つ必要があるのは、「昨日までの自分」で、それに勝ち続けていれば、結果は後から付いてくるスポーツだからです。
むしろ、順位で言えば、自分が「昨日の自分」に勝ち続けてタイムを上げていくのに対して、ライバルは怪我したりして「昨日の自分」に負けてタイムを落とす場合もあり、結果として順位も上がって行きました。
日本社会は異常なほど、高い目標を掲げるのが好きなようです
この考え方を見て、これってポジティブな思考という方もいるかと思います。
ゆるいけど、一応、前向きな思考ですしね。
ただ、日本でいうポジティブって、このレベルじゃ許されない場合が多いんですよね。
一回上手くいったら、次は難易度を倍にしてみようとか、こう言ったハンデをつけてみようとか。
もはや、一回達成したら、二回目も達成できるのが当たり前、という世界なわけです。
そして二回目、なんらかの理由で失敗すれば、当然ダメ出しされる。
そして、次はさらにハードルを上げさせられる。
でも、やっぱりついていけないと、さらにネガティブが増大します
このポジティブ思考を、ネガネガな自分が受けてしまうと、現実とハードルの差に愕然として、飛び越えることができなくなるだけでなくなってしまうのです。
同じ例えで言うなら、大会自体に参加しなくなるというレベルの状態まで一気に落ちてしまいます。
もちろん、ポジティブ思考の人から見れば、ここまでハードル低くしてやってる感を出して、超えられないのは越えられない奴が悪い、とか、その程度で諦めるとか根性なさすぎ、という話をする場合が多いんじゃないかなと。
もちろん、それを超えられる方々がいるのも事実ですが、自分みたいなネガネガな人間には逆効果だったりします。
私みたいに不器用人間は憂鬱な気分になります
おそらく、日本で現在、鬱になる方が多いのも、この(日本的)ポジティブ思考が原因なんじゃないかなと思います。
(日本的)ポジティブ思考によって作られた、たやすく上がり、下がることの許されないハードルは、もはや超えるためのものではなく、いかに倒さずに進むかというためのものとなり、頑張って越えようとしてつまづいた人間が鬱になり、上手く超えた人間が東芝のような事件を起こすのではないかと、つくづく思います。